ストキャスティクスというテクニカル分析
ストキャスティクスとは、売られ過ぎや買われ過ぎを分析する、テクニカル分析の手法の一つです。計算式に従って、現状が売られ過ぎなのか、買われ過ぎなのかを判断します。為替市場というのは、国家の思惑や、ファンドの都合など、色々な要因によって動きますが、為替を行う人の心理状態でも大きく動きます。ちょっとしたニュースで本来の価値よりも買われ過ぎてしまったり、売られ過ぎてしまったりということがよくあります。その買われ過ぎ、売られ過ぎを、冷静に客観的に計算式で出すことができるという点が、ストキャスティクスのメリットです。いわゆる逆貼りとも呼ばれる手法であり、上がり調子なので、人がこれは買った方が良いなと思っている時に、買われ過ぎと判断して売るというような取引方法を取ります。
為替のチャートでよくある波形として、ゆるやかに波打っていることがあります。チャートは、市場が安定している時にも、上がったり下がったり繰り返します。そこに、計算式による分析を導入することで、うまく売ったり買ったりの判断ができるようになるのが、ストキャスティクスです。ストキャスティクスを利用して、売られ過ぎや買われ過ぎのサインを出してくれるFX業者やFX取引支援ソフトなどもあり、現在でもよく使われる分析方法の一つとなっています。ストキャスティクスの中でも、色々な数値の設定方法や、いくつかの種類に分かれているので、自分の好みの数値や、市場に合わせた数値などに変更して利用している人が多いです。